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イチオシ時短商品

先日、会社で読んだ一般向けビジネス誌か何かで「共働き子育て世帯の特徴」の記述がありました。

1. 週末はホームパーティー
2. 時短商品が大好き
3. 保育園や学童を常に探している

お見事、まさにうちのことやんけ・・・。なお、4点目もあった気がするけどなんだったか忘れた。

このうち2点目の「時短商品」とは、家事をある程度肩代わりしてくれて手間や時間を省ける家電製品のことです。掃除機や洗濯機、炊飯器というのも元々はそうですが、現代ではむしろ食洗機やお掃除ロボットのことを言うのでしょう。有名どころの商品では、ルンバがその代表です。うちにもあって夜な夜な真っ暗なリビングを健気に走り回っています。

しかし、共働きで男子3人の子育て真っ最中、毎日が運動会状態の我が家の経験から、「これは本当に役に立つ。何が何でも買うべし」と自信を持って言える時短商品はズバリ!ガス衣類乾燥機です。

商品は、例えばこちら。
乾太くん

例えば、と言いましたが、マイナージャンルゆえに類似の商品がほとんど見当たらず、実質的には乾太くん一択です。

そんな独走状態の乾太君、何がそんなにお勧めなのか。

答えは明快です。強力。超強力。

洗濯機いっぱいの洗濯物を洗っても(洗濯水量が60リッターとかになるレベル)、そのまま乾燥機に入れてボタンを押せば、30分~1時間の間に完全にカラッカラに乾きます。電気乾燥機だったら、乾かない以前に「乾燥容量オーバー」の表示が出て回らないくらいの量でも余裕です。

洗濯というのは一般的にかなりの手間ですが、うち特に大変なのは干すことと、畳んで収納すること。特に、開始から完了までの所要時間を決める律速段階は干すことです。洗って干したけどなかなか乾かず、いつまでも収納できずに洗濯が終わらない。挙句の果てにはジメジメと臭くなってくる…というストレスは誰しも経験したことがあるでしょう。ガス乾燥機を使えば、そんな「乾かない、洗濯が終わらない」ストレスから完全に開放されます。

また、早く終わるゆえに洗濯をする時間の自由度が広がるというメリットも大きなものがあります。夜の間に洗濯ができなかったり、忘れていたりして忙しい朝に持ち越しになっても大丈夫。ご飯を食べている間にスピードモードで洗濯機を回し、出がけに乾太くんに放り込んでいけば完全に乾燥しておいてくれ、しかも自動タイマーで頃合を見計らって勝手に止まります。

私はガスが好きです。あの青く美しい高温の炎と、芯に染み入るような温かみ。今の家に引っ越してきてからは、オーブン、湯沸かしシステムや部屋のストーブなど様々なガス製品を愛用していますが、ガス乾燥機はそんなガスのパワーを最大限に活かした装置と言えるでしょう。競合製品が少なく、それゆえ値段も少し張るのが良くないところではあるにせよ、一度使えばそのメリットは明白。忙しい共働き子育て世帯にはイチオシの時短商品です。

阿弥陀岳北稜登攀

1月の赤岳で冬山登山にはまり、予想通り(?)エスカレートして今度は人生初のアルパイン・クライミングに行って参りました。ルートは阿弥陀岳北稜。雪山バリエーション入門者向けのルートです。

2月28日金曜日の夜にアメリカ出張から帰国し、翌1日の早朝には八ヶ岳へ出発するという強行軍。7時ちょうどに新宿を出るスーパーあずさ1号に乗って茅野へ向かいました。

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茅野駅でイエティのガイドさんや他の参加者と落ち合って、前回と同じく美濃戸から入山。2週間前に降った大量の雪がまだたくさん残っている中、テクテク歩いて赤岳鉱泉へ登っていきます。

鉱泉への道すがら、生まれて初めてカモシカに遭遇。

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人を警戒する様子が全くなく、こんな至近距離で写真を撮れてしまいます。ナメとるな~このシカ。

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標高2300mの赤岳鉱泉に到着、目に入るのは名物アイスキャンディ。この週末は大会が開かれて賑やかでした。アイスクライミングって、びっくりするくらい若い人が多いんだよね~。いわゆる「山登り」は圧倒的におじさま・おばさまが多いのですが、それとはだいぶ年齢層が違うようです。

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小屋の横で雪崩講習。弱層テストの方法を教えてもらったところです。

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鉱泉が大会で混んでいるため、今回の宿泊は鉱泉から峠を越えた行者小屋でした。見てください、この雪!夏の同じ場所とは大違いです。1月と比べてもかなり増えてますな。

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今回は同じイエテイの赤岳登頂組とほぼ行動を共にしているため、ガイドさん含めて合計8名の賑やかグループでした。ご飯まではみんなで談笑しながらお酒を飲み、楽しかった。とは言え海外出張の時差ぼけもまだバリバリ残っていたため、ご飯を食べて早々に寝ました。

翌朝、山はガスの中。夜の間に15cmほど雪が積もったようですが、幸いなことに今は止んでいます。

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しっかり朝ご飯を食べて、支度をして7時に小屋を出発。最初は文三郎尾根へ向かう一般道(とは言え雪で埋もれてるけど)を辿り、途中で右に折れて、阿弥陀岳北稜へ向かいます。雪の急斜面をずんずん登り、岩稜の取り付き点へ。ここから先はクライミングの領域です。先行パーティーの姿も見えます。

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1ピッチ目を登っている途中、ガイドさんが撮ってくれた写真。二番手のオレンジヘルが私です。

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生まれて初めての屋外でのクライミング(ジムでは大昔にちょっとだけ経験あり)。しかも雪山ということで、登っている間は持てる身体能力をかなり使って頑張った感じでした。

天気は終始ガスで、展望はゼロ。高度感が全くなくて恐くなかったから、かえってよかったかも。下の写真はクライミング終了地点直前のナイフリッジを通過するところです。私はピッケルを上げて余裕こいてますが、この後転んでナイフリッジの側壁に1メートルくらい落ちました。でもロープで確保してるから大丈夫。

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北稜を登りきって稜線に出ると、もうひと登りで阿弥陀岳の山頂です。標高2805m。相変わらず展望はなし、ピークなのでさすがの強風。山頂を示す標柱が雪の上に少しだけ頭を出していたので、それに座っています。

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新雪で沢筋は雪崩の危険があったため、帰りは登りと同じ北稜ルートを下降しました。出張疲れ、時差ぼけに雪山登攀疲れで下山の道のりは辛かったですが、同じパーティーの人々とおしゃべりしながらだとかなり救われます。

総じて、いや~疲れたけど楽しかった。次回は4月末の白馬岳主稜。残雪のクラシックルート、長大な雪尾根の登攀に挑戦します。

今回の他の写真はこちらです。

今後の活動予定

まだ不安はあるもののヘルニアがほぼ治り、本格的に体を動かす活動を再開しつつあるつぬたりです。

最近は山にハマっているため、今後の主な活動予定は下記のような感じ。この他にも、スキーや短いランニングのレースの予定がチョロチョロと入っています。

3月1日-2日 阿弥陀岳北稜
4月25日-26日 白馬岳主稜
6月15日 草津 スパトレイル80km

およそ2ヶ月に一度のペースで激しめのマイルストーンを入れて、それに向けて体力づくりや機材の準備などを進めるというリズムです。

故障をしてみて、「基礎的な身体能力の大切さ」というものが初めて身にしみてわかったので、基本的な筋力、全身持久力、敏捷性、バランス感覚などをどれも程よく向上させるようトレーニングをしていきたいと思っています。

それにしても、暦は間もなく2月も半ば。早いな~もうすぐ冬も終わってしまう…。か弱い上にすぐ沈んでしまうお日様の様子を伺いながら歩くような冬山の時期が終わり、間もなく光あふれる春の雪山シーズンの到来です。

三連休は荒れ模様

今週末は成人の日の三連休。雪山やスキーに出かける人にとっては、シーズンも最盛期というところです。

が、強い強い寒気が大陸から張り出してきて、非常に寒く、かつ大雪になる可能性があるため、山は行かないのが無難。スキーも、天気が悪くて寒くてしんどいでしょう。

うちも湯沢でスキーの予定でしたが、中止するか、少なくとも行き先を太平洋側のどこか(那須や富士山周辺など)に変更することを検討中。しかし太平洋側でも、大雪にはなりにくいとしても寒さは厳しそうだなあ。

山は、大量の降雪による雪崩や行動不能による低体温症などで、遭難のニュースが流れてもおかしくないような天気になる見通しです。三連休の山行を計画している人が、天気をよく見て中止や早めの撤退の判断をしてくれるといいのですが‥。

冬の赤岳を登頂

八ヶ岳連峰の最高峰、赤岳。なんとなく長らくの憧れであった「冬の赤岳」に登ってきました。

これまでのおおまかな経緯は下記の通りです。

9月下旬: 腰のヘルニアがだいぶ治り、運動再開の一環で赤岳へ登山。快晴の秋山を堪能。

11月頃: 石井スポーツの広告と、「山と渓谷」の特集を見て、何となく雪山に登ってみたくなる。

12月中旬: モンベルと山岳ガイドグループ「イエティ」のコラボによる谷川岳雪上講習、および登頂ツアーに参加。しかし、大雪のため登頂はできず敗退。講習はとてもよかった(吹雪の中だったけど)。

12月下旬: 谷川岳のリベンジを考えるも、相変わらずの雪だし、同じところでは面白くないしということでイエティの赤岳登頂ツアーに参加を決める。前々から、冬山といえば八ヶ岳が一つの目標点というイメージを持っていた。

…というわけで、正月休みも最終最後の1月4日-5日で行ってまいりました。参加者はイエティのガイドさん一名と他のお客さん一名、私も入れて合計3名のパーティーでした。

初日は美濃戸(みのど)から入山して沢沿いを歩くこと約2時間、標高2300mの赤岳鉱泉へ。有名なアイスキャンディ(アイスクライミング練習用の人工氷柱)がお出迎え。奥には赤岳が少し見えていますが、まだ雲が多いです。

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小屋に荷物を置いて雪上講習へ。先日谷川岳で聞いた話と同じですが、よい復習と明日の赤岳登頂へ向けた再確認になりました。場所は小屋からほど近いジョウゴ沢、いくつかある氷瀑の一番下でした。アイスクライミングも面白そうだよな~。まね事を少しやってみたけど、真っ青でツルツルでカチコチの氷に、アイゼンの爪を蹴り込んで登っていく感覚がタマラン。

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講習の後は、翌日の登頂へ向けた打ち合わせと、ほんの少しロープワーク実習。あとはお酒を飲みながらだらだらとおしゃべりして、優雅な山の時間を過ごします。天気は夕方から急速に回復してきて、夕食後に見上げた星空は生まれて初めて見るような見事さでした。下の写真では一番右にオリオン座が見えているのですが、他の小さな星が多すぎて星座がわかりにくくなっているほどです。

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星空からの期待通り、翌朝は快晴。しかも風がほとんどなく、極めて良い条件です。6時に朝食。アイゼン、ハーネス、ピッケルなど必要装備の支度を整えて7時に出発。中山乗越を越えて行者小屋へ。澄み渡った冬の朝空を突いて赤岳がそびえています。今は山の西側にいるため朝のうちは日が当たらず、寒いです。気温はマイナス14度くらい。

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ここからは、9月に来た時と同じく地蔵尾根へ。雪の急斜面を登って高度を稼ぎます。森林限界を越えると、背後には白銀の北アルプスを一望。いつかあっちの山々も、真冬に登ってみたいものです。

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このあたりで3人をロープでつなぎ、万が一の滑落に備えます。

地蔵尾根の急登、個人的には好きです。1月の頭だと雪もそれほど深くはないため、夏道のハシゴやクサリもまだ一部顔を出しています。それらも使いながら注意深く歩みを進め、小一時間で稜線へ。赤岳が眼前に迫ります。左手奥には富士山。

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稜線まで上がるとさすがに風が出てきたのですが、それでも最大10メートルくらい。この時期としてはかなり穏やかな方です。フードを被って対応しました。

地蔵尾根の最上部からさらに登ること30分、ついに念願の「冬の赤岳」登頂!写真はガイドさんに撮ってもらいました。バランスよくおさまっていて上手ですね~。

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赤岳の標高は2899m。ここより高い山は、日本では富士山と日本アルプスにしかないそうです。山頂からは360度の大展望。下の写真は、氷の吹き流し(通称エビのしっぽ)ができつつある祠と、右奥が北八ヶ岳の山々、さらに奥は北アルプスです。

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雪をまとった阿弥陀岳と、奥に北アルプス。左奥に見える大きな山は木曽御嶽かな。

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これだけ条件が良いと山頂から降りてしまうのも名残惜しいのですが、あまりゆっくりもしていられないので下山を開始。ルートは文三郎尾根です。降りていく間は南アルプスと阿弥陀岳がよく見えます。

手前は権現岳。奥が南アルプスでピークは右から仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、そして北岳。いずれも夏には登ったことがありますが、冬にもぜひ挑戦してみたいですな。来シーズンはどれか行けるかな。

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阿弥陀岳再掲。夏場は赤岳の横っちょの極めて地味な存在であり、阿弥陀岳のみを目指して八ヶ岳に来る人は誰もいません。しかし冬場は冬にしか登れない様々なルートがあって、八ヶ岳登山の主役の一つになるそうです。

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上の写真、右上で光と影を鋭く分かちながら山頂へ伸びる美しいラインを阿弥陀岳北稜といい、冬季バリエーションルートの入門コースだそうです。冬の赤岳登頂を果たした今、八ヶ岳で次に目指すのはあれかな。

こんな感じでガイドさんにルート紹介などをしてもらいつつ、尾根を後にして行者小屋へ下山。もう風は全くありません。日もだいぶさしてきて暖かく、春のようです。

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行者小屋でアイゼンとハーネスを外し、中山乗越をテクテク歩いて赤岳鉱泉へ。デポしてあったストックなどの荷物を回収して、相変わらず春のような陽気と日差しの中、スノーハイキング気分で美濃戸へ下山します。

北沢から振り返り見る横岳の岩峰。今回初めて冬の八ヶ岳に来て、ガイドさんに色々教えてもらって、ここ南八ツが「岩と雪の殿堂」と呼ばれているわけがよーくわかりました。冬季オンリーのバリエーションルートや、アイスクライミングに適した滝がたくさんあるんですね。

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林道をずんずん歩きます。なお、この後に下山してきた赤岳鉱泉のスタッフは、ソリであっという間に降りてきていました。確かに、この道ならソリいいかも…。ずぶ濡れになってたけど。

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そして無事、標高1700mの美濃戸に下山。車に乗る前に、山小屋で肉うどんを食べます。これがとてもおいしかった…。山に入っていると行動食ばかり口にしていて欠食児童気味になるので、こういうお腹にたまるものがありがたいですね。

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ガイドさんの車に乗せてもらって美濃戸口まで降り、そこからはバスで茅野駅へ。帰りの特急あずさからは、今降りてきた八ヶ岳の山々がよく見えました。

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さて、自分の登山キャリア(ってほど大したもんでもないけど)の中で、冬の赤岳登頂は一つのマイルストーンとも言えます。ランニングで言えば、初マラソン完走という程度かな。いきなりはできないけど、そのつもりで着実にやれば比較的すぐにできる、みたいな。

次のステップはどうしようかな。実は選択肢はたくさんあって、たとえば

1. もっと雪の多い2月頃に、同じ赤岳に登る
2. 阿弥陀岳北稜を始め、積雪期オンリーのバリエーションルートに挑戦
3. 槍ヶ岳北鎌尾根など、夏のバリエーションルートに挑戦。そのためにクライミングの基礎技術も身につける
4. 冬場の日本アルプス登頂、または積雪期の富士山
5. 海外登山

などなど。仕事や家庭とのバランスを取りつつ、基礎体力の向上にも引き続き努めながら、長い間楽しんでいけたらと思います。

今回の赤岳、その他の写真はこちら

Appendix

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    プロフィール

    つぬたり

    Author:つぬたり
    理学博士、3男児の父、丸の内ビジネスマン、そしてアウトドア超実践派の気象予報士。

    アウトドアでの主な活動分野は登山、トライアスロン、トレイルランニングです。アイアンマン・ジャパン、全日本宮古島トライアスロンや日本山岳耐久レースなど長距離レースの完走実績を持ちますが、タイムは遅い。「ゆっくり長く」が好きなタイプ。

    最近は活動の軸足を登山に移しつつあり、2014年1月の赤岳(八ヶ岳)登頂を皮切りに、体力的・技術的により難度の高いルートへの進出を目指しています。

    気象予報士試験の合格と予報士登録は2010年。気象学の理論、観測データ、そしてアウトドア現場での感覚を一体のものとして結びつけるため、日々勉強と実践です。

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