私が海外赴任の間、自分の仕事をしながらも一人で子供を育てている奥様の家事負担を軽減するため、家にお掃除ロボットを導入した。掃除、洗濯、皿洗い。教育目的でする場合などを除き、こういう単純な作業はできる限り自動化してもっと他のことに時間を使いたいものだ。
お掃除ロボットと言えば、有名なのが
ルンバ。価格は8万円くらいとかなり高めだが、類似商品の中での知名度も圧倒的。私も当初はそれを買うつもりだった。高いものはそれなりに性能が良いのだろうと思っていたからだ。
しかし、本国アメリカでは同じ商品が3万円くらいで売られていることをAmazon.comなどで知って、ルンバへの興味は一気に失せてしまった。日本とアメリカの間にどんな事情の違いがあるのかは知らないが、3万円の商品が日本で8万円というのは、どう考えても受け入れられるものではない。
そこで代わりに購入したのは、日本のメーカーCCPが発売しているお掃除ロボット、その名も
SO-Zi。価格.comの最安値で送料込み22000円程度だった。これくらいなら比較的気軽に買えるし、もし使い物にならなくてもショックが少ない。また、「ソージー」というヒネリ全くなし、コテコテのネーミングに一種のすがすがしさを感じたというのもある。
このソージー、実際に使ってみると意外に便利。本体底面の中央部に掃除機の吸い込み口があり、その両脇に回転式のブラシがついている。そのブラシでかき集めたゴミを、中央からダストボックスに吸い込む仕組み。
動きは直線やジグザグ、同心円や壁沿いなどのパターンを組み合わせて、部屋の中をくまなく移動するようにプログラムしてあるようだ。本体の前面は大きなバンパースイッチになっており、壁や障害物に当たると少し後進してから向きを変える。
お掃除コースは20分、40分、60分の3種類から選択。掃除してほしいエリアのドアを開け放っておいて、60分コースに設定すれば、人間が出かけている間に自動で掃除機をかけてくれる。
同梱の充電ステーションを設置すれば、勝手に戻って充電までするようだ。しかし、放っておいても最後にバッテリー切れで止まるだけなので、大した問題ではない。うちでは床に物を置いておくと子供がいじるため、ステーションは設置していない。ただ、掃除が終わった後に充電ステーションを探してひたすらさまよい、しまいには力尽きるソージーの姿は、何となく物悲しいものがある。
フル充電に必要な時間は約8時間。バッテリーの寿命を伸ばすため、むやみに大電流を流さない設計にしてあるのだと思う。一日一回掃除機をかけて、夜の間に充電しておけば十分。
走破性には少し難がある。吸い込み口を床に近づけるようにと車高を低くしてあるためだろう。我が家は家中段差の全くないフローリングなのでほとんど問題ないが、リビングに敷いてある厚さ1cm程度の
ベビーマットには、近づく角度が悪いと段差を乗り越えられずに引っかかってしまう。
この困難を解決するため、この機会にリビング全体にベビーマットを敷き詰めることにした。逆転の発想?マットの上では赤ちゃんがご飯をこぼしたりして家中で最も汚れるので、自動掃除機で毎日こまめに掃除することのメリットは大きい。また、玄関の微妙な段差も落っこちて登れなくなるため、ソージーを動かす際にはカバンを置いて立ち入りを制限する。
このように、何度か動かしてみて各家庭ごとの要注意スポットを洗い出すことが、ソージーをうまく使うコツなのではないかと思う。
また、床に物が置いてあると当然その下は吸ってくれないので、ソージーを動かす前には自然と片づけをするようになる。この「床に物を放置しない習慣がつく」というのが、実はお掃除ロボットの最大の効能かもしれない。
以上まとめると、
- 家事の助けには確実になる。2万円台なら十分に「買い」。自分で掃除機をかける回数を減らせる。
- 全自動掃除機とは言っても、それが快適に動くような下準備が大切(片付け、段差への立ち入り制限)。
お坊ちゃまは初めのうち驚いて泣いていたようだが、今では動いているソージーを追い掛け回してバンバン叩いたりしている。段差よりも何よりも、この凶暴な小動物の存在こそがソージーにとっては最大の脅威だろう。その意味でも、やはりお掃除ロボットには人がお出かけしている間に、誰もいない部屋で黙々と働いてもらうのがいいのである。
子供が米を食べるようになってから、硬くなった米粒が結構落ちてることがあるんだよねぇ。あの人たちはあれを丁寧に拾って食べちゃうからな。